2019年6月21日金曜日

狩猟につかう銃を考えてみる

狩猟につかう銃を考えてみる

 日本で所持できる銃の種類

 まだ所持許可を頂いた訳では無いのですが、狩猟免許習得から銃の購入、検査までスケジュール感がかなり詰まっているので、早めに銃の選定を行っている方が良いと担当の刑事さんから言われたので、僕の事前リサーチを含め色々考えていこうと思います。




 一口に銃と言っても日本で狩猟を目的に所持できる銃のタイプは厳格に(?ここのところが解釈が難しい)決まっているようです。ライフル銃や、散弾銃など火薬を使う装薬銃と、空気やガスの力で弾を飛ばすエアライフル銃が所持できる銃です。

 警察官の装備品のようなハンドガンと呼ばれる、携帯性に優れているものは法執行機関に所属する以外ではどうやら所持する事は出来ないようです。一部エアピストルと呼ばれる空気の力で弾を飛ばすタイプのハンドガンは所持できるようですが、国体に出場するようなスポーツ選手でなければ不可能との事です。

 余談ですが、昔知り合いの田舎の納屋から火縄銃が出てきて大騒ぎになったことがあると聞いたのですが、この火縄銃は管轄は警察公安ではなく自治体の教育委員会になるそうです。実弾が発射できても歴史的価値があるからでしょうか?


 選択肢は散弾銃とエアライフル

 さて、少し話は脱線しましたが新米猟師が現実的に所持できるのは散弾銃とエアライフルです。ライフル銃は狩猟目的で所持するとなると、継続して10年以上の実績が無ければ所持できません。標的射撃であればこれも国体を目指すような方であれば部活動の範囲で所持できるようですが。因みにエアライフルはほぼ鳥猟で使うものです。僕はイノシシやシカを捕りたいので選択は散弾銃です。

 散弾銃と一口にいっても調べているとかなり種類があります。

  1. 上下2連式(主にクレー射撃に使う銃です。)
  2. 水平2連式(こちらもクレー射撃用。かなり高価な銃もあるようです。)
  3. 自動銃   (弾を撃った後の薬莢が自動で出てくる仕組みを持った銃)
  4. レピーター(映画に出てくる”ガッチャン”として撃つ銃。ポンプアクションとも)
  5. スラッグ  (散弾銃でも一発物の弾が撃てるライフルもどき的な存在)
 ※ハーフライフリング これは半分だけライフル銃の要素がある銃。ライフル銃とは打ち出す弾は全然違いますが一応散弾銃の仲間。
 調べてみるとこんなに種類があるのか!と(+_+)ビックリ この種類の多さは使用目的によって分かれています。この種類の多さに製造メーカーの数だけ(全てを製造していないメーカーもあります)更に種類が。
 悩むやん・・・
 最初はかなり迷っていましたが、ここはやはり自分が実現したい狩猟のスタイルで選ぶべきだと考えました。僕が行いたい狩猟は単独忍び猟と呼ばれる狩猟スタイルです。この単独忍び猟はどんな狩猟かと端的に申しますと、


 こっそり近づきー

 気づかれないうちに撃つ!


です。なぜこの方法を必要かと申しますと、それは最高のジビエ肉を生産したいからです。

 単独忍び猟の利点

 僕はお肉のプロを自負しています。毎日毎日お肉を目利きし、切っています。牛肉や豚肉を扱う膨大なノウハウが蓄積されています。そのノウハウに照らし合わせ、美味しいお肉を生産しようとすると単独忍び猟に行きついたのです。美味しいお肉の大前提に、ストレスを与えない、というものがあります。例えば牛肉は食肉にする場合、気絶させてから処理します。少しでもストレスがあると、理想の食肉にはなりません。食肉とは筋肉のことですが、この筋肉に良くない影響を及ぼす最大の原因がストレスなのです。
 特に豚肉はこのストレスの影響による肉の品質低下が顕著に表れる傾向にありますから、ほぼ遺伝子的に同じイノシシにはストレスは大敵なのです。
 ではストレスを与えることなく食肉化するためには飼育したらいいんじゃないの?と思いう方いらっしゃるかもしれませんが、2.3世代すればそれはもう豚です。であるならば品種、血統の選別が進み、現代の多くの消費者が支持する豚肉の生産に分があります。勿論イノシシの飼育を行っている方もいらっしゃいますし、外国の豚の中には外見がどうみてもイノシシ、という品種もあります。例えばスペインの有名な銘柄豚 ”イベリコ” は農場と呼ばれている場所はドングリのなる山みたいなもので、飼育方法は限りなく自然の環境であり多分飼育してある農場を放棄して数世代すれば更にイノシシにみたいになります。
 さて話を元に戻して、ストレスを与えずに食肉化する事が大事、と申し上げましたがストレートに申し上げると対象が死んだことに気づかない状態が重要である、ということです。このためには警戒していない状態のイノシシが一番の理想です。よって出来る限り存在を隠し、忍び寄って行う猟が僕の理想です。
 僕が狩猟を行おうと思ったきっかけは、駆除されながら食肉化されることなく奪われていく命に、お肉を扱う職人として心を動かされたからです。人間社会の貢献から駆除の重要性は勿論のことですが、どうせ人間の都合で命を奪うのであればそれはその後の価値をしっかりと作らなければならない、と思いました。
 そしてその社会貢献が事業性も兼ねていなければ継続する事ができません。どのような活動も必ず資本が必要になりますから、奪った命を活かし、価値を創造してこそのお肉職人です。そうすると産出するお肉は出来る限り美味しい状態が必要です。
 かなり前置きが長くなりましたが、以上が狩猟につかう銃を考えてみる前提です。この内容に照らし合わせて選んだ銃は・・・↓








こちら!!ブログ初の画像をアップロード!!(/ω\) 画像は製造元ミロクさんから拝借しました♪



国産メーカーの株式会社ミロク製、MSS-20という銃です。かなりの種類がある銃の中からこれを選びました。この銃が僕の理想を実現するパートナーとなる予定です。
 見た目は散弾銃っぽくない、ライフル銃のようないで立ち。選んでいる時にカッコいい!とちょっとその外見にも惹かれました。勿論見た目だけで上に偉そうに書いてあることが実現できるわけではありませんが、扱う道具への愛着も継続には大事だと思うのです。それに見た目ってかなり重要だと僕は思っています。それは道具だけではなく、服装や考え方も含めた在り様が良いという事は、より多くの共感者を生むことが出来るからです。僕はこれから行う活動を出来る限り多くの方に知って頂きたいので、そのためには継続する事が大事です。いまいちな道具では好きな事も続けることは難しいと思っています。
 このMSS-20は散弾銃でありながら、1発ものの弾、スラッグ弾という弾も撃てるという特徴をもっています。勿論他の銃でも撃てる物もありますが、スナイパーライフルのような外見からも想像できる銃そのものの性能、命中率の良さが非常に高いそうです。50m、100mで5cm以内を狙える性能があるようで、これは ”獲物に気づかれずに撃つ” を実現し更に、5cmに集弾するということは一撃で絶命させることが出来る頭部を狙えるという事です。美味しいお肉を生産する観点からだけでは無く、倫理的にもストレス、いわゆる苦しみを出来る限り与えないことは非常に重要です。


 ただし、僕が申し上げたいことはこの考えはあくまで僕のお肉職人としての観点からであります。現在の様々な方法の狩猟や狩猟者を否定しているわけではありません。まだ免許の習得も出来ていない初心者未満ですが、これは僕の理想です。こんなことが出来たらいいな、という事です。理想や目標無くして取り組みの実現など出来ません。また単独忍び猟のみを行うつもりでもありません。罠猟も行いたいですし、経験豊富な猟師さんに教わらなければ理想はただの夢物語に終わるでしょう。
 では、話をまとめると
☆駆除するだけでは奪われた命の有効活用が出来ない!
社会貢献と事業の一体化を目指す!
有効活用するには美味しいの肉を生産する!
美味しいお肉を生産するにはストレスは大敵!
☆ストレスを与えずに狩猟するには忍び猟!
☆忍び猟には必要な銃の性能がある!
☆その性能を突き詰めていくとMSS-20!

☆見た目もかっこいい!愛着が湧きそう♪

☆取り組みは広く公開する!継続して行う事が大事!

☆広く公開→事業性が高まる!→社会貢献できる!



 この大きな責任を伴う道具を扱い、社会貢献と事業の一体化したジビエ産業を実現させることが僕の現在の目標です。
 ところがこの銃、扱いが難しいらしくまた用途が限定されるために、担当刑事さんからもう少し考えてみたら(・・?と促されました・・・つまり
初心者には不向き

だと。どうする!(・・?




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