2019年7月20日土曜日

凄いぞ!ワークマン!


驚異の性能・・・と言うより


驚異のコスパ・・ですね!


 狩猟デビューに向け、少しずつ装備品を整えているお肉屋さん猟師です。実際の狩猟中に必要になりそうな装備品を様々な方の意見を参考にして整えています。参考にしている情報としてはーーー

 アウトドアの情報である事は当たり前ですが、 釣り(特に渓流) ゴルフ バイク(オフロード) MTB 登山 ハイキング バードウォッチング トレイルランニング 林業 そして狩猟といった具合です。目的や楽しむ内容こそ違えどどれもが自然を楽しむ必要のある事ばかり。これまでのリサーチの経験から、狩猟のみを想定すると情報量も商品量も少ないニッチな世界であるがゆえ知りたい情報や製品に辿り着けない事もしばしば。そして自分が達成したい忍び猟の情報だけだと更に低下します。しかし数少ない先輩忍び猟者の情報はその反面的な貴重さもあり、これらの事を総合して考えるとアウトドアにおける情報を広く収集し、偉大な諸先輩方の意見を参考にしながら自身で使いそれをフィードバックする事が非常に有益になると考えました。

 必要な情報を的確に得る事って実は難しい事だと解りました。そこで実際に購入し使用してみて、なぜその製品を選んだのか、そしてその選択はどうだったかなどを自身の立場から伝えて行ければと思った次第です。今回は ”雨” を想定して購入した製品の紹介をしたいと思います。

 なぜ雨の事を想定した製品が必要なのか?ですが狩猟における雨の利点を訴える記事を見つけたからです。通常、銃を使用した狩猟では雨は嫌われている存在です。それはほとんどの銃が軟鉄で出来ているために錆びてしまうせいです。一部にステンレス製の製品もありますが、それでも銃身の性質上錆びやすい事は疑う余地はありません。なぜ銃身は錆びやすいのか、は本題から外れてしまうので今回は触れませんが、通常だと忌み嫌う雨の狩猟を利点として捉えている記事にはこんな記述がありました。

 雨の日は野生動物もその聴覚や嗅覚が晴れの時より鈍っている、というものでした。これはなるほど、と思いました。確かに匂いは解りづらくなりますし、雨粒の落ちる音で人間の発する音が解りにくくなり、狩猟のチャンスはありそうです。ただし小雨程度の時にこの条件が当てはまるようで当然と言えば当然ですが、しっかりと雨が降っている時に活動する哺乳類はいないような気がします。

 以上の条件を踏まえ、狩猟時における雨具の選定を行う事にしました。これには2つの状態があると思います。まず1つ目は狩猟を行っていて、雨が降ってきたので活動を中止し帰宅する場合。そして2つ目は雨を活かして狩猟する場合です。山の中で活動する事がほぼ全てとなりそうな狩猟で雨を軽視すると、とんでも無い事がおきるかもしれません。

 1つ目の雨具の条件はカッパ、それも上下が別になっているセパレートタイプが良いと考えました。狩猟を中止し、帰宅するまでの時間ははっきりはしませんし、しっかりと水の侵入を防ぎ、安全に帰宅するには一体型よりもセパレート型が良さそうです。

 これには登山用の雨具が最適だと感じました。以前の記事で書いた登山用品の狩猟時における短所、カラフルである事も安全に帰宅する意味においては長所となります。いやぁ物事とは見方を変えれば180度変わることもあるのですなぁ。早速登山用品を調べてみると・・・出てくる出てくる良い商品たち、の










お高いこと!


 一番お高いゴアテックス製品群は性能は最高に求めている条件に適合しますが、あいにくお肉屋さん猟師の財布には適合しませんでした。しかしその中で得られた知識があります。雨具選びの時に参考になる性能です。それは耐水圧と透湿度なるものです。

 この耐水圧とは、生地に染み込もうとする水の力を抑える性能の数値です。簡単にいうと、耐水圧の数値で「どのくらいの水の圧力に耐えられる防水性なのか」を知ることができます。
 主な数値の出し方として、生地の上に1cm四方の水が入る筒を立てて、筒の中に水を入れて何メートルの高さの水の水圧に耐えられるかという実験をして出しているそうです。その高さ=耐水圧となるので、数値が大きいほど水に耐えられるということになりますね。

 もう一つの透湿性とは、服の中の水滴(つまり主に汗)にならない蒸気を生地が外に出す度合いの事のようで、具体的には24時間中に何グラムの水分を外に出すのか、ということを数値で表しているそうです。

耐水圧○○○○㎜、透湿度○○○○g/㎡ 時 などと書いてあります。

 これらの総合値が雨具としての性能を表しているようです。とすればよりその値が高い製品を選べば問題なし、と言いたいところではありますが、値の上昇と共に価格も上昇。そうするともうあたいの財布は持ちこたえる事は出来ませんのでどこかで折り合いをつけなければなりません。そこでそれぞれの値を自分が必要としている場面を想定すると良し、とありましたので調べてみる事に。まずは透湿度。


  1.  激しい運動 20000g/㎡ 時 雨中の山の中を激しく動き回る(そんな時あるの?)
  2.  軽い運動    10000g/㎡ 時  帰宅する途中?時な感じ。これが該当かな?
  3.  安静時      000g/㎡ 時   お休み中かな?多分、寝ない。

 次に耐水圧。

  1.  小雨     300mm 
  2.  普通の雨   2000mm
  3.  大雨     10000mm
  4.  嵐      20000mm



 この耐水圧、活動の仕方によりこの参考値が変わってきます。当然ながら歩いている時と、走っている時ではかかってくるくる圧力は変わりますしね。狩猟を中止し帰宅する時に必要なスペックは耐水圧10000mm、透湿度5000g/㎡ 時程度と推察されます。これ、結構な数値ですね・・・このスペックだとなかなかの価格がする登山用雨具。

 そんな事を考えながら職場の同僚と装備品について話し合っていると、その同僚からとんでもない情報を仕入れてしまいました。

 「最近、ワークマンにアウトドア製品が良く並んでいるよ。」と。最初は「えー、ワークマン?無いな・・・」と思っていた私。ワークマンのイメージは読んで字のごとく ”ザ、作業着” そして安かろう、悪かろうでした。10代のころに現場仕事をしていたのですが、ワークマンの服にはよいイメージが無かったのです。引っかかると直ぐに破け、洗濯するとシワシワ。それがワークマンと思い込んでいた私ですが、その話をするとまっこうから否定されたので調べてみる事に。




・・・リサーチ中


・・・リサーチ中



・・・リサーチ中



・・・リサーチ中



!!!!!

凄いぞ!ワークマン!

 



 僕にワークマンの事を教えてくれた職場の同僚は、車大好き人間。自分で大抵のカスタマイズをしてしまう整備士顔負けの人なんですが、休日に会う時の服装はmyツナギを着こなしている、そんな作業着をこよなく愛する人の情報はしっかりと襟を正して伺うべきでした。恐るべき実力、ワークマン。ネットのレビューを見ていかに自分が時代遅れであったかが解りました。ワークマン=コスパ最強はもはや常識であったようです。


 ここからはもう目的のものを探し出すまでそう時間はかかりませんでした。ワークマンの中でも、ワンランク優れた製品はワークマンプラスというブランド化が成されており、そのワークマンプラスはさらに3つの特化したカテゴリに分けられていました。防水性の高い製品は ”AEGIS” (イージス)というシリーズです。その中から僕のお目当ての製品は

 R-600 レインスーツSTRETCH Perfect 

という製品です。これは想定している性能を上回るスペックを誇り、なおかつなん
と!4900円で上下セットというもう本当にワークマンさん、大丈夫なの?っていう感じです。ネットで早速購入しようと思い、楽天市場を検索してみると何とお目当ての目立つ色は僕のサイズは売り切れていました・・・グヌヌ


 しかし!これはそれだけ優れた製品であるという事の証明でもあります。またネットショッピングに慣れていない僕は、折角なので実店舗に伺ってみようと思いました。自宅近くの店舗を検索し出発!

 今までの自分がもっていた価値観を粉々に粉砕され、無知さに気づいたお肉屋さん猟師は早速ワークマンに向かいました。20年ぶりに訪れた店内は、僕の思っていたワークマンとは全く違う店内。様々な機能性に富み、それでいて低価格な商品がズラリ。お目当ての商品は決まっているので、それとなく店内を歩いていると・・・発見!しかも僕がお目当てにしていた青があるじゃないですか。後はサイズ、独身中年は長年甘やかして育ち切ったワガママボディの持ち主。そんじゃそこらの3L程度では人間ハム(?)のようにキチキチ、パツパツになってしまうのです。

 あるのか?3L以上?・・・!!発見!!

 ありました、5L。ついにやりました。今まで何度おしゃれな服を買おうと思ってもサイズで諦めたことか・・・。痩せれば良いだけの話ですが、十数年の蓄積は強敵なのです。さて、お目当てのR-600 レインスーツSTRETCH Perfect ですが耐水圧は想定していた10000㎜、そして透湿度は想定を上回る8000g/㎡ 時と性能十分。早速購入し家で着てみることに。


 着用して一番に感じた事は、思っているよりも軽い、という点です。雨具を今まで意識したことが無かったので、着用感の比較の使用がありませんが、学生の頃に着ていたナイロン製のカッパを思い出すと、ずいぶん軽い印象です。しかしネットで登山用品と比較すると登山用品で同性能のものと比べると、もっと軽いですね。しかしその分は価格が埋めてくれると感じています。

 例えば登山用品で有名なモンベルの製品と比較してみます。

 以下比較表




 こうして見てみると、コストパフォーマンスが高いと感じました。モンベルは登山用品メーカーの中でもコスパが高いと見受けられたので、比較対象に選んでみましたが、それでもこの感じです。ゴアテックス製品を比較すると価格がシャレにならないので、同じような独自素材製品を選んでみました。モンベル公式サイトで確認すると、入門用のコスパ重視モデルのようでした。

 但し、耐水圧は半分、そして重量は重く、これらの数値と価格を加味して考えてみると値段なり、という厳しい捉え方も出来るかもしれません。またモンベル製品はあまり値引きはしていませんが、楽天などで得られる付与ポイントを考えたり、ショップ独自のセールなどを考えてみるとワークマンの価格優位性はもう少し薄れそうな感じもあります。

 しかし!初期投資が圧倒的に安い、そしてかなり使えるという利点はやはり素晴らしいですね。さて、お次は着用感です。製品名にストレッチと入っているくらいですから、自信あり、というところでしょう。

 むむ?!この服、伸びる。しかも多方向に。僕は多方向に出っ張っているので、良く服がパツパツになりビリっと破けるという災難に合うのですが、そういぅた心配はなさそうです。これは山での使用も問題なさそうな着心地です。この伸縮性があるっていうのは非常に大事な事だと考えていましたので、想像以上の性能に満足です。


上下セットの画像



           因みに私の着用サイズは5Lです草

 この青色を選んだのは山の中で目立ちそうだからです。



 次に耐水圧のテストをしてみます。実際に水を生地に垂らして放置。10000㎜の実力や如何に?

 その前に条件。

 日時 令和元年7月19日金曜日 
 時間 午後10時~午前1時
 天気 小雨 
 水の量 約50cc 
 気温 29度
 湿度 71%



          こんな感じで垂らしてみました。










 一般的に10000mmの耐水圧は大雨と定められていますが、大雨の中を1時間過ごした想定をして、テストは家で静的に行うので3倍の3時間置いて確認してみました。


画像




 こちらが3時間後ですが、全く問題なし。裏側も確認してみましたが、裏側にも染み出していませんでした。




                これは上着の裏側☟


これはズボンの裏側☟



溜まっていた水。☟


因みにこの入れ物は猫ちゃん用の涼むアルミベット。家の猫が全く使わなかったのでここで活躍!!!!!






 こうやって試してみると、様々な性能が見えてくると思いました。

 まだ実際に使用していないので、現場での実力は断言できませんが十分使えるのでは?というのが今のところの印象です。



 しかし色々試してみると、欠点もいくつか見つかりました。まず1つ目はえり、すその防水性が気になる点です。これはネットのレビューにも書かれていましたが、絞りが少し甘く(言い換えれば行動の妨げに成らない、ですが)感じるので確かに長時間のあいだ雨にさらされていると沁み込んできそうな感じではあります。これはストレッチというネーミングの元、行動の妨げに成らないように商品開発しているのかもしれません。

 2つ目はやはり重いのではないか、という点です。登山では1gを削る事に注力していると聞きますが、アウトドアにおける装備品の重量は気になるところではあります。これは実際に使用し、試してみなければわかりませんね。勿論雨の降るかもしれない時に狩猟に出かけなければこういった心配事は皆無になりますが、山の天気は変わりやすいので全て回避する事は不可能でしょうから、必ず出番はあるはずです。装備品の重量は今後気をかけていく必要性がありそうですね。

 3つ目は付属の収納袋に収納しにくい点です。うーん、僕の畳み方が悪いせいなのかは解りませんが、コンパクトに収納できる!という謳い文句は少しだけ同意しかねた次第です。畳み方、だれか教えて下さい!(笑)


 と、以上3つが気になった点で、最後は引き裂け強度でしょうか。アウトドア、特に軍需製品では引き裂けにに強い製品が多いらしく、それもそうで野外で、しかも実戦で木の枝に体を引っかける、転ぶ、ぶつかるなどを意識しながら戦う事なんで出来なさそうなので、身につける衣服は必然的にそういった機能を欲していると思います。登山用品も当然ながらそのような機能を有しているものもあり、それはリップストップ加工と呼ばれているもののようです。

 ワークマンのこの製品にはそういった表記は無かったので、果たしてどれだけ強い記事なのかは非常に気になるところですが、これは後々解ってくる事と思います。もし一度で破れてしまったらと思うと夜も眠れません!!!zzzz因みにネットのレビューではこの点に触れている方もいて、意外と強いようです。



 いくつか気になる点はありましたが、ワークマンのR-600 レインスーツSTRETCH Perfect 、少しだけかさばりますが十分使える性能とみて買いで間違いなさそうな感じです。
 

 という訳でワークマンR-600 レインスーツSTRETCH Perfectお勧めします!!



        ☟





 ん?生地の誤字があるって?それは僕が書いているこのブログへの強い思いが出ているのでしょう。

凄いぞ!ワークマン!






















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