2019年7月29日月曜日

初心者狩猟免許講習会のお話し その2

罠猟・網猟


初心者狩猟免許講習会ってどんな感じ? 


城戸アグリ公園


 
今日は初心者狩猟免許講習会のお話しその2です。兵庫県猟友会主催の初心者狩猟免許講習会は銃を扱う講習と、罠・網を扱う講習の2種類があります。この講習は2種類別々で開催されます。またこの2種類を合わせて年間6回しか開催されないので、目的の講習があったら早めの受講予約をお勧めします。






 費用は何回受講しても1万円、詳しくは兵庫県猟友会のHPに載っています。


↓↓↓このURLが兵庫県猟友会主催の初心者講習会の日程表

http://hyogo-ryoyukai.sakura.ne.jp/newpage2.html


 申し込みには現金一万円を用意(!) 以下県猟のページから一部抜粋


に必要事項を記入し、受講料を添えて締切日までに現金書留で(一社)兵庫県猟友会   へ申し込んで下さい。(銀行振り込みは取り扱っておりません。)
  (個人情報の観点より、県猟へ御来訪いただいての申込みは御控えください)
   受講申込者の方には「受講票」を本人宅へ送付します。
   ※申込み期限内であっても、申込状況によりお断りする場合がございます。

【狩猟免許試験に関するお問い合わせ】   
    兵庫県 農政環境部 環境創造局 鳥獣対策課 鳥獣保護管理班 (TEL078-341-7711 内線3333)


 これを行うと、一週間から10日ほどで自宅に

  1. 受講票  (受講する科目分)僕は2科目だったので2枚
  2. 狩猟読本    初心者必須(?)の読本
  3. 試験例題集
 以上が届きます。僕は銃・罠網の2回受講、実際に銃猟を複数回受講した方にもお会いしました。そう考えるとなかなか体験する事の出来ないこういった内容を1万円で受講できることは非常にお得かもしれません。
 届いた資料には事前にさっとでも目を通しておくと良いでしょう。






 僕が参加した講習は令和元年6月22日(土)に開催された罠網猟の講習です。開催場所は兵庫県淡路島にある ”城戸アグリ公園” という場所で、後に聞いたのですが猟友会としても初めての場所だったらしく、周りは延々と続く田園風景。参加人数は前回の銃猟よりかなり少なく40人程度。女性の参加者は1名。

 講師陣の参加人数もミニマルになっていて7名だったと思います。やはり銃猟の方が人気があるようですね。

 この城戸アグリ公園、なかなか辺鄙な場所にありまして朝一に仕事を済ましていつもの感覚で淡路島に向かう感覚で出発するとものの見事に大遅刻💦淡路島、島ですがかなり広い。到着まで2時間かかり受付で平謝り。受付の県猟女性スタッフは優しく許してくれました。


 姿勢を低くしながら会場に入ると、そこはオリエンテーションを行うような雰囲気の施設。すでに狩猟読本を用いて講習が始まっていたので大急ぎで読本を取り出し着席。内容は罠や網を用いて捕獲してよい狩猟鳥獣の話でした。

 罠は大型・小型狩猟獣の捕獲にしか用いることが出来ない、ただし熊はダメ。網はほぼ鳥猟のみ、でも何だか説明が力なく講師曰く 「網使って狩猟している人ほとんどいない。」とのこと。確かに網と言うと同じ りょうし でも海の男を連想します。

 網って一網打尽的な雰囲気なんで大猟の(大漁)イメージですが扱いが難しい気がします。そういえば一部狩猟獣も取れるとの事で、ウサギなどは網を使って捕獲する事もあるようです。罠に使う網のはなかなか種類も豊富なようですが、もしかするとこの網は一生お世話になることが無いかもしれません。


 大遅刻で始まったのですぐに昼食の時間。今回は道中に昼食の取れそうな場所を物色しながら来ましたが、そういえばコンビニ程度しかなかったなぁと思いだし、少し車を走らせて何か食べに行こうかなと検索してみると、すぐ近所にミニスーパーを発見。


 向かう事3分、目的のミニスーパーに到着。中に入ると大きめのコンビニの様な広さ。一角が手造り惣菜、お弁当コーナーになっていて、その内側に併設してある中の昔ながらの作業場でパートさん思しき方が2名、忙しそうに働いておられました。業務用3升炊きの炊飯器が4台ほど見えたので、なかなかお忙しそうです。

 どのお惣菜も昔ながらの手造り感満載で、弁当と併せて25種類程度のレパートリー。僕は大盛りの唐揚げ弁当と日清カップヌードル、そしてお茶をチョイス。店入り口付近に
レジは1台でしたが、各種電子決済にも対応でIKOCAでお支払いしました。店内の品ぞろえは小さなスーパーといった感じ、お客さんは工事現場の方が5,6名と近所のおじいさん、それに子供たちや僕と同じ目的で来たであろう講習受講者の方と中々の賑わいを見せていました。

 城戸アグリ公園、辺鄙な場所ですが駐車場は満載。前回の銃猟講習会の時のような痛い目には合わずに済みました。車内で昼食をほおばり、大遅刻の遅れを取り戻すべく休憩時間終わらずに講習会場に戻ると、既に講師の方は昼食を済まされていたので早速コミュニケーションを図る事にしました。

 前回のカラー図を使った鳥獣問題を出題してくれたかわいいおじいちゃんもいて、現役ベテランハンターの方達と濃密なお話しをさせて頂く事が出来ました。お昼休憩も終わり、午後からは実際の猟具を用いた講習です。


 罠のみ、網のみ、両方の方と受講者を班分けして講習がスタート。やはり網の方は少なく3名しかいらっしゃいませんでした。僕は罠のみなので、罠班に。この講習で用いるのは小型の箱罠です。この罠は大きさからしてアナグマやアライグマなどを捕獲する道具でしょうか。

 ここで講師の方が、狩猟免許の受験時にある罠の設置にはこの箱罠を選ぶように、と説明。受験時には数種類の罠が置いてあり、その中から自分で選び設置するところを採点されます。この採点は県の職員が行います。



 罠猟で大事な事は

 必ず設置者などの必要事項を明記した札を見えるところにかける

 狩猟鳥獣以外の鳥獣が掛かっていた場合、速やかに放つ

 毎日見回る



 などだと講師の方から説明があります。またくくり罠と呼ばれる対象の足をくくり捕獲するタイプの罠は、その直径が13cm以下、一度に設置する罠の数は合計で30個までになど結構様々な決まりごとがあります。これは管理できる罠の数を考慮している事や人間や熊が罠にかからないようにするための措置だそうですが、熊のいない淡路島はこの規定外だそうです。

 通常のくくり罠のワイヤーは4mm。この程度なら熊ならあっという間に引きちぎることが可能という事でしょう。また掛ったところに人間が表れて、罠にかかっているとタカをくくっている意表をつかれた人間の安全確保のためでもあるのでしょう。

 このワイヤー、意外と切れるみたいでシカやイノシシでも油断してはいけないそうです。相手も命がかかっていて正に必死ですから、気を緩めているとどんな事が起きるかは今までの狩猟中の事故を遡って調べてみると一目瞭然です。野生の力、恐るべし。


 箱罠の設置は超簡単です。一時間ほどするとみんな慣れてきたようで、講師の方も取り扱いを覚えた方から自由帰宅、と案内があったので会場を後にすることに。

 
講習時間は銃猟と比べると短め、内容は基本中の基本のみだった罠・網猟講習会ですが罠猟はすさまじく奥深いものです。僅か数cmしかない対象の足に、広大な山野でピンポイントに仕掛けなければなりません。まさに職人芸。地元猟友会の方に何度も罠の見回りに連れて行ってもらっていますが、未だになぜその場所を選んだのかさっぱり見当がつきません。

 師匠は笑いながら説明してくれますが、今の僕の技術では恐らく一頭たりとも捕獲する事は出来ないでしょう。けもの道を読み、次にどのルートを使って麓に降りてくるかの知恵比べだそうです。これには山に何度も足を運び、経験を積まなければいけないといつも口を酸っぱくして言い聞かせてくれます。


 が、できればその経験を出来る限り効率よく習得したいところであります。こういった知恵比べにAIを使ったりはできないかなぁと思っている今日この頃です。GoProなどのアクションカメラで辺りを撮影しておき、その画像の中からAIが判別するみたいな事が出来れば職人芸を後世に効率よく伝えることが出来ます。


 少しばかりお話しは逸れましたが、初心者狩猟免許講習会その2でした。

 駐車場の心配はいりません!!

 そういえば、伺ったミニスーパーの名前。やっぱり思い出せない・・・www


 城戸アグリ公園の場所↓

























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