2019年9月10日火曜日

ミートマイスターを目指して

更なる高みへ。職人としての技術の頂点・集大成に挑みます♪




 ミートマイスターとは食肉流通における部分肉製造の最上級資格です。つまり、牛肉の脱骨、捌きにおいて右に出る物はいないくらい優れた技術の持ち主である、という事の証明になります。


 僕はお肉屋さんで働いています。いわゆる小売店です。昔はお肉屋さん、小売店でも牛肉の捌きを行っていましたが、現在では絶滅危惧種に認定されるのでは?と思うほど捌きを行うお肉屋さんが減ってきました。

 では今までお肉屋さんが行っていた仕事は、どこで行っているのかというと、捌きを専門とした会社に委託するか、大手メーカーさんが準備した捌き済みのお肉、いわゆる部分肉を購入する事で、捌き自体を行わないという流れが主流になっています。


 なぜ捌きを行うお肉屋さんが減ってきたのかと申しますと、捌きを行える職人の確保・育成が出来ない、枝肉で購入するにはノウハウが必要、場所も必要。更にはそもそものお肉屋さんの数自体が激減している現状があります。大手流通メーカー、スーパーさんにその地位を奪われています。

 大量仕入れ、大量流通の恩恵は価格に直結します。激しい価格競争に個人店のお肉屋さんは太刀打ち出来ず、消費者からの支持を失い、淘汰されてしまいました。僕の勤めているお肉屋さんは、そんな数少ないお肉屋さんの生き残り的な感じです。モットーは高品質かつリーズナブルな製品提供ですが、昨今の消費者欲求の多様化で、美味しくてお求めやすいだけでは支持されなくなってきました。


 なかなか複雑極まりない世の中になってきましたが、指をくわえて見ているだけでは衰退する一方。新しいチャレンジが常に必要になっています。僕はこのチャレンジに、自分の職人としての技術の集大成として、ミートマイスターに挑戦する事にしました。

 ミートマイスターと聞くと、何やらソーセージなどの加工品を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。僕達の業界が定義しているミートマイスターとは、捌きに特化した資格です。つまり牛肉の脱骨作業の技術を評価して、ある一定以上の水準のものに対して、資格認定するというものです。


 主な受講挑戦者は、大手メーカーさんの基幹工場で働く幹部たちで、常日頃より技術を磨き上げている猛者たちです。大手メーカーさんの基幹工場は、海外輸出なども行っている最新鋭の工場が主で、高い衛生度と、複雑な要求に答えることの出来る素晴らしい施設です。


 そんな環境で働いている人たちが、合格率30%に満たない狭き門を競い合っているようで、小売店務めの僕の出番は無さそうな雰囲気ですが、



そんなこと知ったこっちゃありません!

やると決めたらやる。


 自分に実現出来そうにないくらいの目標の方が燃えてきます。お盆も済んで忙しさも一段落してきたので、数週間前より知り合いの捌き工場で鍛えてもらっています。試験は来年1月。あと半年足らずで仕上げなければいけません。おっと狩猟者登録もしなければいけないし、やる事だらけです。

うーん、人生面白くなってきた!!

死に物狂いで色々頑張ります!!


 この練習は、現在Goproで撮影中です。動画編集スキルを身につけたら、Youtubeにもアップしようと考えています。俯瞰視点の映像は復習にも予習にも非常に役立っています。実はこのGopro,最初は調子に乗って狩猟動画を撮影して、

公開→広告収入→ウハウハ

なーんて捕らぬ狸の皮算用的な事を妄想していました。それ用に買ったんですが、資格試験対策に使えるのでは?と思い試してみたところ非常に良かったので、以降ずっとそれ専用で使っています。そしてなにより技術の伝承に使えるという事で、なんと


会社経費

にしてもらう事が出来ました!!棚からぼたもち♪今年はついてます


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